病院概要

令和6年4月1日に院長に就任しました。
来年、日本はいわゆる「団塊の世代」が75歳以上となる超高齢社会に入り、更に医療や介護を必要とする人が増加します。病気は高齢者に多い肺炎や心不全、骨折など特徴的な疾患が増えて、治療後には入院で低下した生活力や活動性を見据えた在宅復帰への介護・福祉との密な連携も重要になります。こうした人口構造や疾病構造の変化に対して、医師やスタッフ不足にある新潟の中小の病院が各々独自に、様々な救急疾患や増加する高齢者医療などのすべての医療ニーズにいつでも対応することは困難な状況にあります。地域医療を守るためにも、限られた医療資源（医療従事者・設備など）は効果的な集約と再構築が求められています。質の高い医療を提供し続けるためには高度医療を担う基幹病院と近隣の複数の病院が連携して、地域で支え合う仕組みづくりが鍵になります。当院はそのような仕組みの中で、地域の“かかりつけ医”として一般診療と、主に慢性期と回復期の高齢者を対象とした地域密着型の病院として以下の役割を行っていきます。１）一般診療に業務時間内の救急医療を積極的に受け入れる。２）これからも増加する高齢者医療を医療から支え、行政・介護施設と密に連携してその仕組みの充実を図る。３）健康を守るための保健予防事業として、人間ドックや健診などを地域住民に啓発・推進する。４）職員にやさしい職場環境をつくり、人材育成にも注力する。
当院は“やさしい病院づくりで地域医療を支える“ことを目指しています。この”やさしい“とは地域の方々にとってそうありたいということと、もう一つは職員一人一人にとっても豊栄病院が生き生きと働き甲斐のあるやさしい職場であることが大事であるという意味も含んでいます。
病院は地域社会の共通資源でありその果たすべき役割を通じて地域住民の皆様のwell-beingを目指し、その向上に貢献することが私の願いです。職員一同励みますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

令和6年4月吉日　豊栄病院病院長　関　慶一